もっと俺を欲しがって?
いっかい、落ち着こう。
私は整理することにする。
まず、神子戸様にされたあの行為は、世間一般に“キス”といわれる行為に該当するのは間違いない…
だがしかし!!!!
キスにも様々な種類がある。
恋人同士がする愛のあるキスももちろんあるが、
親が子供にするキス、そして、アメリカでは挨拶でだってキスをするという。
それを踏まえた上で、改めて一連の件について振り返ってみよう。
まず神子戸様はあの行為におよぶ直前、私のことを「かわいい」「チンチラみたい」などと発言していた。
よって、あれは、飼い主がペットに向けて「かわいい~♡」なんて言いながらするキスとまったく同義では…!?
「うん…間違いない…」
「間違いだらけだっつーの」
私のノートを覗き込んだ戸澤が辛辣な声で言う。
「こんなん基礎中の基礎だぞ?はじめから終わりまで全部間違ってる。つーか足し算すら間違ってんじゃねーか小1か?お前は」
「ぬああああうるっっさい!!!」
私はキレた。