もっと俺を欲しがって?
「言っとくけど今それどころじゃないの!!」
「それどころってなんだよ?今お前に、D判定よりヤバいことなんてあるわけ?」
「そ、それはっ…」
ただいま放課後の教室。
目の前には呆れ顔の戸澤。
昨日のキス事件から、今日一日唸ったり唸ったりしていた私を、模試で落ち込んでいると解釈したらしい戸澤は何を血迷ったのか
突然、「しゃ~ねえ~なあ、B大B判定の俺がちょっとは教えてやってもいいけど?このB大B判定の俺が~」なんて超絶上から目線で申し出てきたのだ。
たしかに成績がヤバいのも事実。
と、私は戸澤のこの気まぐれにありがたくノることにしたのだが…
「あああっ!集中できないっ!!!」
「おまえなー、ほんとに受験する気あるわけ」
「あるよ大アリっ!憧れキャンパスラライフしてスタバでバイトしたいしっ!」
「志望動機薄…まあいいや、だったらまずこれを解け」
そして目の前にドサッと積み重ねられる問題集…
「鬼!!」
「はぁ?むしろ神だろ」