悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
頭の中が混乱してきた。アメリアが推しを見たいがためにやっていた各攻略キャラのルートでも、全くそんなイベントなどなかったはずだ。
「あの、お兄様、どうして……?」
「ん? だって、お前は殿下のこと全然話さないし、でも考えてみたら交流もまだ始まったばかりだから当然かな、とか色々と思って」
いや。だから、なんでそういうことになるんですか。
アメリアは、唖然として見つめ返していた。すると質問の内容がようやく分かったと言わんばかりに、ロバートがどーんっと胸を張ってみせた。
「実は先日、『この僕の審査を通すまでは、婚約書類に判を押させるものか!』と勤務先の上司をおど――お願いして、異動してもらったわけだ。今や第二王子殿下の執務室が、俺の勤務先!」
「さすが妹への溺愛が重いお兄様だわ」
どうやらアメリアが知らないところで、彼はエリオットと顔を合わせる立場になっていたらしい。攻略キャラ並みであることを考えると、ヒロインとの接点が設けられたとすれば自然なのかもしれない。
このゲームのヒロイン、ソフィア・ハーバー。ゲームの主人公として目立つ特徴的なオレンジの髪に、きゅるっとした桃色の目をした美少女だ。
これから縁があって、田舎暮らしだった庶民の彼女は、十六歳になったら王城近くの教会で働き出すことになる。
「あの、お兄様、どうして……?」
「ん? だって、お前は殿下のこと全然話さないし、でも考えてみたら交流もまだ始まったばかりだから当然かな、とか色々と思って」
いや。だから、なんでそういうことになるんですか。
アメリアは、唖然として見つめ返していた。すると質問の内容がようやく分かったと言わんばかりに、ロバートがどーんっと胸を張ってみせた。
「実は先日、『この僕の審査を通すまでは、婚約書類に判を押させるものか!』と勤務先の上司をおど――お願いして、異動してもらったわけだ。今や第二王子殿下の執務室が、俺の勤務先!」
「さすが妹への溺愛が重いお兄様だわ」
どうやらアメリアが知らないところで、彼はエリオットと顔を合わせる立場になっていたらしい。攻略キャラ並みであることを考えると、ヒロインとの接点が設けられたとすれば自然なのかもしれない。
このゲームのヒロイン、ソフィア・ハーバー。ゲームの主人公として目立つ特徴的なオレンジの髪に、きゅるっとした桃色の目をした美少女だ。
これから縁があって、田舎暮らしだった庶民の彼女は、十六歳になったら王城近くの教会で働き出すことになる。