悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「ははは。僕はそうやって、最近抜けているところまで見せてくれるお前が、大好きだぞ」
あなたの感想なんて聞いていません。というか、妹の前で本音だだもれで大丈夫なんですか?
原作では、もうちょっと抑え気味だった気がする。
しかしまぁ、ここはゲームではなくリアルである。些細な部分では違っているところもあるのだろう。
「お兄様っ、お戻りになったばかりで悪いのですけれど、一つ頼まれてもらってもいいですか?」
するとロバートがニカッと笑って、今度は雑さも増してアメリアの頭を撫でた。
「お~全然いいぞ! 可愛い妹からの頼みなら、兄ちゃん頑張るぜ!」
そんな非貴族的な物言いを、一体どこで覚えてきたのだろう?
そう呆れたアメリアは、不意に、懐かしさで胸が詰まった。気のせいか、仕草と今の言い方が、前世の兄と重なったように感じて一つの記憶が蘇った。
『※※※っ、お前は兄ちゃんが守ってやるぜ!』
『も~、ただコミケに行くだけなのに大袈裟! お兄ちゃんは恥ずかしくないの? 同人のイベントだよ?』
『いんや? 俺、お前が楽しそうならそれでいいし』
そう言って笑っていた、顔の見えない〝兄〟が脳裏をよぎっていった。
前世の記憶は、全部は思い出せないでいる。多分、そんなことになったらアメリア・クラレンスとしての十五年なんて、あっという間に圧されてしまうのだろう。
あなたの感想なんて聞いていません。というか、妹の前で本音だだもれで大丈夫なんですか?
原作では、もうちょっと抑え気味だった気がする。
しかしまぁ、ここはゲームではなくリアルである。些細な部分では違っているところもあるのだろう。
「お兄様っ、お戻りになったばかりで悪いのですけれど、一つ頼まれてもらってもいいですか?」
するとロバートがニカッと笑って、今度は雑さも増してアメリアの頭を撫でた。
「お~全然いいぞ! 可愛い妹からの頼みなら、兄ちゃん頑張るぜ!」
そんな非貴族的な物言いを、一体どこで覚えてきたのだろう?
そう呆れたアメリアは、不意に、懐かしさで胸が詰まった。気のせいか、仕草と今の言い方が、前世の兄と重なったように感じて一つの記憶が蘇った。
『※※※っ、お前は兄ちゃんが守ってやるぜ!』
『も~、ただコミケに行くだけなのに大袈裟! お兄ちゃんは恥ずかしくないの? 同人のイベントだよ?』
『いんや? 俺、お前が楽しそうならそれでいいし』
そう言って笑っていた、顔の見えない〝兄〟が脳裏をよぎっていった。
前世の記憶は、全部は思い出せないでいる。多分、そんなことになったらアメリア・クラレンスとしての十五年なんて、あっという間に圧されてしまうのだろう。