惹かれたのは強く、眩しい子で。
楽しそうに笑ってるエルシー様を横目にリラ様の帽子を取りに戻る。
階段を上ろうとエルシー様の側を通れば、腕を掴まれ、頭をグイッと寄せられる。
「っ!ちょっ…。」
傾いた私の首元にエルシー様が近づき、ちゅっ…と音をたてた。
「じゃあな。ミアも帽子被れよ?」
そう言ってさっさと歩いてくエルシー様
「もう、なんなの本当…っ。」
ざわざわする胸をそのままに、急いでリラ様のお部屋に戻る。
私やノイが昔いた孤児院は今もある。
けど、施設の環境は桁違いに良い。
勉強もさせてもらえるし、食事も栄養たっぷりのご飯が食べられる。
それも王妃様が管轄するようになってからだ。
詳しくは聞いたことないが、私たちの頃の施設長はいつの間にかいなくなってて、いつの間にか王妃様管轄になっていた。
そして私が16歳になった時、施設に頻繁に遊びに来ていたエルシー様がそれぐらいの年の子たちを王宮へ連れて行ったのだ。