惹かれたのは強く、眩しい子で。
『ここで、働くといい。』と言って。
戸惑う私たちなどお構いなしにエルシー様は1日おきに騎士団や調理場、使用人室などに連れて行った。
結果、それぞれ自分のやりたいところで働けることになった。
最初は孤児院の子どもだから風当たりは強いだろうと思っていたのだが、それは皆なかったと言っている。
それが、1番嬉しかったかもしれない。
私は見習いから、今はこの国の王女であるリラ王女に仕えるまでになり、仕事の充実感はものすごい。
それと同時に、エルシー様には感謝してもしきれないくらいの恩となった。
孤児院にいた頃は、あまりにも頻繁に来るから自然と仲良くなったし、王子だということは知ってたけど、エルシー様がそういう感じを見せなかった。
でも、城で働くようになって感じるのは、エルは王子で、それも次期国王だということ。