惹かれたのは強く、眩しい子で。
それからノーティ様は頻繁に城にやって来ていた。
あまりにも見かけるので、城で働いてるのかと思うほど。
あの後ハミルさんにお礼を言いに行くと、真剣な表情で一言言われた。
『ノーティ伯爵家には十分気をつけてください。あまり良い噂はないので。』
リラ様にも聞いてみると、微妙な表情で、
『私ノーティ伯爵家、苦手。』
と、だけ返ってきた。
ハミルさんとリラ様がそういった感じに対し、使用人の間ではノーティ伯爵家の子息の噂は、あっという間に広まった。
頻繁に城にやって来ているからか、見かけた時はだいたい女性の使用人と話している。
テオ様カッコいいなどという声がよく聞かれるようになった。
そして、警戒している私にも彼はお構いなしにやって来ていた。
「ミア!暇だろ?散歩しようか。」
「申し訳ありません。手が離せないので。」
「冷たいなー。何がそんな忙しいのさ。」
そう言いながら私の後ろをついて回る。
それが分かっててリラ様のお部屋には行けない。
適当なところに向かいつつ、ノーティ様が他の女性に捕まるよう、なんとか撒いてきた。