惹かれたのは強く、眩しい子で。




それからノーティ様は頻繁に城にやって来ていた。

あまりにも見かけるので、城で働いてるのかと思うほど。



あの後ハミルさんにお礼を言いに行くと、真剣な表情で一言言われた。

『ノーティ伯爵家には十分気をつけてください。あまり良い噂はないので。』




リラ様にも聞いてみると、微妙な表情で、

『私ノーティ伯爵家、苦手。』


と、だけ返ってきた。



ハミルさんとリラ様がそういった感じに対し、使用人の間ではノーティ伯爵家の子息の噂は、あっという間に広まった。



頻繁に城にやって来ているからか、見かけた時はだいたい女性の使用人と話している。

テオ様カッコいいなどという声がよく聞かれるようになった。



そして、警戒している私にも彼はお構いなしにやって来ていた。


「ミア!暇だろ?散歩しようか。」


「申し訳ありません。手が離せないので。」


「冷たいなー。何がそんな忙しいのさ。」


そう言いながら私の後ろをついて回る。

それが分かっててリラ様のお部屋には行けない。



適当なところに向かいつつ、ノーティ様が他の女性に捕まるよう、なんとか撒いてきた。






< 53 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop