惹かれたのは強く、眩しい子で。
視察するのは港街
貿易が盛んなところで人や物資の出入りが多い。
そのために、定期的に視察が必要な場所とも言える。
「わあ、すごい!」
馬車から降り、港街を眺めて感動しているリラとその隣で静かにきょろきょろしながらも表情が楽しそうなミア
「エルシー様、リラ様。こちらです。」
リラたちを見てにこやかになるハミルが港街を取りまとめる人物たちの元へ案内する。
「リラ様、気を引き締めてください。」
「……言われなくても分かってるわ。お兄様の公務について来たんだもの。」
「ミアは俺の隣にいろよ?」
「うん。」
ノイに言われ、頬を少し膨らませたリラが俺の後をついてくる。
その後ろのミアがノイの側にいることをしっかり確認していると、
「お兄様、いつになったらミアをお姉様と呼べるの?」
「近い将来な。」
「そう言いながらもう何年も経ってる!…もしかして、お兄様って意外と…」
「エルシー様、リラ様。」
タイミングよく遮ったハミルがにこやかに俺の後ろに控える。
「お越しいただきましてありがとうございます、エルシー王子殿下」
「直前に人数が増えてしまって申し訳ない。」
そう言いながらリラの背に手をやる。
「リラ王女殿下もお越しいただけるなんて、嬉しい限りです。私、この港を任せていただいております、ヘクター・サハクと申します。」