No rain,No rainbow
ぴったりと、肩を寄せ返したら、私と律さんの間には、1ミリの隙間もなくて。

誰も入って来れない。

まるではじめから、こうだったみたい。

ぴったりくっついて、決して離れない。

「…全部が…」

言いかけた私の言葉。

「…ん…?」

続きを促す、優しい声色。

「…全部のはじめてが、律さんとだったら、良かった、のに…とか…」

途切れ途切れの私の言葉を、頭の中で繋げたらしい、律さんは…

「……、」

珍しく、私の横で言葉をなくして固まっている。

なんだか急に不安になって、

「…律さん…?」

呼びかけた瞬間。




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