No rain,No rainbow
「知っているひとが、結婚するなんて嬉しい、ですねぇ」
穏やかな律さんの声が、隣から聞こえてくる。
「そうですねぇ。あ、そっか、昨日別れてからすぐに来てくれたのは、このハガキをみせようとしてくれたからなんですね」
なるほど、そういうことかー
勝手に納得していたら、
「違いますよ?あなたに今すぐ会いたくなったのが、いちばんで、藤城さんが結婚したニュースが2番、あなたと、この嬉しさを分かち合いたかったのが、3番」
いち、に、さん、と指を折りながら説明する、律さん。
「…そ、そうなんです、ね…?」
「そうなんです、よ?」
またも余裕な笑顔の、オトナが、ひとり。
・
穏やかな律さんの声が、隣から聞こえてくる。
「そうですねぇ。あ、そっか、昨日別れてからすぐに来てくれたのは、このハガキをみせようとしてくれたからなんですね」
なるほど、そういうことかー
勝手に納得していたら、
「違いますよ?あなたに今すぐ会いたくなったのが、いちばんで、藤城さんが結婚したニュースが2番、あなたと、この嬉しさを分かち合いたかったのが、3番」
いち、に、さん、と指を折りながら説明する、律さん。
「…そ、そうなんです、ね…?」
「そうなんです、よ?」
またも余裕な笑顔の、オトナが、ひとり。
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