ウソツキハート



仕事にはとても厳しい人で、あたしは慣れない秘書業に必死に食らいついた。



時折、彼が見せてくれる笑顔が何より嬉しかったから。



人から認められることが嬉しいんだって、初めてわかったし、誰かの、彼の役にたちたいとも思った。



あたしは既に、彼が好きで。



彼もまた、その気持ちに応えてくれた。



夢のようだと。



仕事もプライベートも充実して、毎日がシアワセだった。



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