政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
「じゃあ、まずは順番を説明します。あと一番難しいというか大変なのはベッドメイキングになるからそれは一緒にやりましょう。この客室である程度仕事の説明したら今日任された客室の内、2部屋を西園寺さんに任せます」
「わかりました」
私は山内さんに指示された通り水回りの清掃をゴム手袋をして行った。その間山内さんはリビングルームの清掃をしている。私たちが担当した客室はスイートルームではないが広さがあるから掃除するのも一苦労だ。
初日ということもあり、しゃがんだ体を起こしただけで疲れが溢れる。
出来たら山内さんに確認してもらうが、シャンプーの補充量やバスルームの水アカ、備品の位置など事細かに指摘を受けた。いつも何気なく利用していたホテルがこんなにも細かく丁寧な清掃で成り立っていることを知った。
一番大変だったのは山内さんが言っていたベッドメイキングだった。セミダブルベッドくらいだったらいいのだが、それ以上の大きさになるとシーツをマットレスの下に入れるだけでも一苦労だ。
シーツは特に皺が目立たないように綺麗に敷かなくてはいけない。
今日は4時間ほどで仕事は終了した。
私の雇用形態も4,5時間の勤務だ。山内さんとは他愛のない会話もなくお疲れ様でした、と言って別れた。足も痛いし腰も痛いし日ごろの運動不足が影響しているようだ。
自宅に帰宅後、すぐにソファの上に体を預けた。