政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
楓君が帰宅する直前、私宛に荷物が届いた。
通販など利用した記憶はなかったが舞衣子の名前を見た瞬間、顔色を明るくして先ほどまでの疲れが一気に吹き飛ぶのを感じた。それらをリビングで開封する。
「なんだろう?」
最初に目に入ったのは、本だった。
首を傾げながらそれを手にすると、私は大きな声を出していた。
「舞衣子?!」
慌てふためく私は混乱しながらスマートフォンを手にして舞衣子に電話をした。
すぐに電話に出ると「ねぇ、届いた?」とまるで悪戯を成功させた子供のような無邪気な声が聞こえてくる。
「これ何?!」
「何って。旅行用のエッチな下着とエッチな本よ。さすがにDVDとかはバレるといけないからさ」
「え、じゃあ、これは?!」
段ボール内を覗き込みながら眉を八の字にする。そこには下着と、表紙からもわかるエッチな本とそれから手のひらサイズの化粧水のようなものが入っている。