政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
「もしもし。あぁ、それは清川に伝えてある。今日は午後は休む」
すぐに電話を終えた彼は「すぐ戻ってくるから安静にしていて」と伝える。
曖昧に頷いたのはやはり彼に会社を休ませることに罪悪感があるから、だ。
「戻ってきたら病院に行こう。内科だとうちがお世話になってる総合病院がある」
「いいよ!だってただの風邪だし…総合病院だと待ち時間もありそうだし…近くの病院に行くから大丈夫」
「近くってどこ?」
「…えっと…それは、ちょっと調べないと…」
「わかった。じゃあ帰ってきたら一緒に行こう」
楓君はその後家を出て会社に向かった。
絶対に忙しいに違いないのに、いいのかな…。
体だけでなく瞼も重くて必死に抵抗していたがついに私は目を閉じて眠っていた。
熱があるだけなのに、久しぶりの高熱はどんどん体力を奪っていく。