政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
注射は苦手だった。
針が刺さるところなど直視できるわけがないのに、意外にも周りは平気だという人がいて驚く。
看護師さんに点滴をしてもらうのを顔を背けながらじっと耐える。
痛みは確かに一瞬だが、やはり苦手だ。
「寝ていても大丈夫ですから。休んでいてくださいね」
「ありがとうございます」
看護師さんの笑顔に救われ、瞼を下ろした。
どのくらい時間が経過したのか、目を覚ますと女性の声が聞こえた。横に顔を向けると先ほどの看護師さんがいた。
「あ、」
「体調どうですか?点滴取りますね」
手際よく点滴を取る看護師さんの動きを見ながら、少しは体が良くなるといいなと願った。
早く良くならなければ家事が溜まる一方だし、楓君に迷惑が掛かってしまう。
「旦那さん、素敵ですね」
「え?」
「もう少しでまた来ると思いますけど、ずっと西園寺さんの横で心配そうに顔覗いていましたよ」
「そ、そうなんですか?!」
「はい。妻の様子が心配だから付き添いたいって。でもお忙しいんですかね?何度も病院を出て電話?をしているようでした。でも熱を出した奥さんの心配してくれるなんて素敵な旦那さん。じゃあ、旦那さん呼んできますね」
針が刺さるところなど直視できるわけがないのに、意外にも周りは平気だという人がいて驚く。
看護師さんに点滴をしてもらうのを顔を背けながらじっと耐える。
痛みは確かに一瞬だが、やはり苦手だ。
「寝ていても大丈夫ですから。休んでいてくださいね」
「ありがとうございます」
看護師さんの笑顔に救われ、瞼を下ろした。
どのくらい時間が経過したのか、目を覚ますと女性の声が聞こえた。横に顔を向けると先ほどの看護師さんがいた。
「あ、」
「体調どうですか?点滴取りますね」
手際よく点滴を取る看護師さんの動きを見ながら、少しは体が良くなるといいなと願った。
早く良くならなければ家事が溜まる一方だし、楓君に迷惑が掛かってしまう。
「旦那さん、素敵ですね」
「え?」
「もう少しでまた来ると思いますけど、ずっと西園寺さんの横で心配そうに顔覗いていましたよ」
「そ、そうなんですか?!」
「はい。妻の様子が心配だから付き添いたいって。でもお忙しいんですかね?何度も病院を出て電話?をしているようでした。でも熱を出した奥さんの心配してくれるなんて素敵な旦那さん。じゃあ、旦那さん呼んできますね」