政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
車内ではお互い終始無言だった。
薬も受け取ったから後はとりあえず安静にするしかない。
自宅へ到着してからも私は自分の部屋で横になっていた。
「昼食はすぐに作るから」
「ありがとう…。仕事は?大丈夫?」
「気にしなくていい。別に一日くらい大丈夫」
そう言って彼はようやくスーツから私服姿に着替えると料理を始める。
そういえば、楓君は言っていた。
子作りのために抱いたのではない、と。
あの発言はどういう意味なのだろう。私のことが欲しいとも言っていた。
結婚していて妻という立場である私に対して“欲しい”とは…。
抱きたいという意味だと思っていたが既にセックスをしている関係だから違和感のある言葉だ。
30分もしないでドアをノックする音がした。
はい、と短く返事をすると楓君が部屋に入ってくる。
「お粥作ったから食べて。一瞬だけ仕事の電話してくる」
滅多にみられない彼のエプロン姿は好きというフィルターなしでも文句なしにカッコいい。
子供が出来たら意外に子煩悩になるのでは…何て想像をしてしまった。
長テーブルに置かれた土鍋に入ったお粥は食欲がなくても食べたいと思った。
楓君が電話のためいなくなった部屋でいただきますと手を合わせ食べ始めた。
蓋を開けると卵粥で、白い湯気が立つ。
一口食べると空腹の胃が満たされていくのを感じる。
「楓君は何でもできるな…」
料理だってやらないだけでしようと思えばこうやって手際よく出来てしまう。
仕事だけではない、おそらく私に出来て彼に出来ないものはないのだろう。
だとすれば、益々私の存在価値が分からなくなりそうだ。
食べ終わり薬を服用した後、私はまた深い眠りについた。
薬も受け取ったから後はとりあえず安静にするしかない。
自宅へ到着してからも私は自分の部屋で横になっていた。
「昼食はすぐに作るから」
「ありがとう…。仕事は?大丈夫?」
「気にしなくていい。別に一日くらい大丈夫」
そう言って彼はようやくスーツから私服姿に着替えると料理を始める。
そういえば、楓君は言っていた。
子作りのために抱いたのではない、と。
あの発言はどういう意味なのだろう。私のことが欲しいとも言っていた。
結婚していて妻という立場である私に対して“欲しい”とは…。
抱きたいという意味だと思っていたが既にセックスをしている関係だから違和感のある言葉だ。
30分もしないでドアをノックする音がした。
はい、と短く返事をすると楓君が部屋に入ってくる。
「お粥作ったから食べて。一瞬だけ仕事の電話してくる」
滅多にみられない彼のエプロン姿は好きというフィルターなしでも文句なしにカッコいい。
子供が出来たら意外に子煩悩になるのでは…何て想像をしてしまった。
長テーブルに置かれた土鍋に入ったお粥は食欲がなくても食べたいと思った。
楓君が電話のためいなくなった部屋でいただきますと手を合わせ食べ始めた。
蓋を開けると卵粥で、白い湯気が立つ。
一口食べると空腹の胃が満たされていくのを感じる。
「楓君は何でもできるな…」
料理だってやらないだけでしようと思えばこうやって手際よく出来てしまう。
仕事だけではない、おそらく私に出来て彼に出来ないものはないのだろう。
だとすれば、益々私の存在価値が分からなくなりそうだ。
食べ終わり薬を服用した後、私はまた深い眠りについた。