政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
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日曜日は楓君も休みだ。
急な仕事もないようで、家にいるらしい。私はというと松堂君と会う予定があったから午前中から準備をしていた。準備といっても化粧をするくらいなのだが。
金曜日と土曜日は楓君と一緒に寝た。でも体を求められたりはしなかった。
キスを軽くされるだけだった。それはそれで子供を作らなくていいのかなとかいろいろと考えてしまう。
朝から楓君の機嫌は頗る悪い。
「送るよ」
「別にいいよ、わざわざ悪いし」
「いい、送る」
「…うん」
自分の部屋で準備を終えてリビングにいくと楓君がどうしてかコートを羽織っていた。
私を送るといって譲らない。そこまで遠くないのに、と思ったが何も言わなかった。