政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
楓君の部屋と私の部屋は結構遠い。リビングルームを挟むし、リビングルームが広いからとても遠く感じる。
スリッパをペタペタとさせながら彼の部屋の前に到着する。
もう一度、酸素を吸い込んでゆっくりと吐き出した。
ドアをノックして「入るね」と一応声を掛けた。
「楓君!来たよ」
「うん、待ってた」
「…あ、ごめん」
緊張など全くしていない、という感じを装うつもりが、声が裏返ってしまった。恥ずかしくて穴があったら入りたい。
ベッドの上で上半身を起こして本を読む彼がそれを閉じた。
照明は私が部屋に入ると同時に薄暗くなった。
オレンジ色に光る枕元の照明が今日はやけに大人の雰囲気を醸し出しているように思った。
私が意識しているせい、だろうか。
目を合わせるのが恥ずかしくてベッドの傍まで近づくまで一切楓君を見ることが出来ない。
スリッパを脱いで、「失礼します…」と言ってベッドに腰かけると布団の中に足を入れ、徐々にその範囲を広げた。ドキドキしすぎて眩暈がするほどだった。
スリッパをペタペタとさせながら彼の部屋の前に到着する。
もう一度、酸素を吸い込んでゆっくりと吐き出した。
ドアをノックして「入るね」と一応声を掛けた。
「楓君!来たよ」
「うん、待ってた」
「…あ、ごめん」
緊張など全くしていない、という感じを装うつもりが、声が裏返ってしまった。恥ずかしくて穴があったら入りたい。
ベッドの上で上半身を起こして本を読む彼がそれを閉じた。
照明は私が部屋に入ると同時に薄暗くなった。
オレンジ色に光る枕元の照明が今日はやけに大人の雰囲気を醸し出しているように思った。
私が意識しているせい、だろうか。
目を合わせるのが恥ずかしくてベッドの傍まで近づくまで一切楓君を見ることが出来ない。
スリッパを脱いで、「失礼します…」と言ってベッドに腰かけると布団の中に足を入れ、徐々にその範囲を広げた。ドキドキしすぎて眩暈がするほどだった。