政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】
普通の夫婦ではないからこそ、これが私たちにとって正しいのかどうかはわからない。ただ、すごくドキドキして今にも呼吸が止まってしまいそうなほど彼のことが好きだというのはわかっている。
「楓君…」
「俺は後悔したことなんか一度もない」
「そうなの…?」
「結婚も、全部」
ごくり、唾を呑むタイミングで彼の手が私の頬に触れた。吃驚する声が出るが彼は関係ないとでもいうように触れる面積を増やしていく。
瞬きを数回して、彼の名前を呼んだ。しかし、彼からの返事はない。
「嫌なことはするつもりはない」
「…うん、わかってるよ」
「今、キスは嫌?」
「それ、は…」
彼の片手が完全に私の頬を包み込む。その質問に私は困惑するように言葉を途切れ途切れに紡いでいく。
「嫌じゃ…ない」
「嫌じゃない、ようには見えないけど」
「本当に嫌じゃないよ。でもね、私…言ってないことがあるんだけど」
「うん」
「キスしたことなかったの。楓君が本当に初めて」
「…え?」
途端、楓君が俄かには信じられないというような顔をして私の頬を撫でる手を止めた。
楓君には何も伝えていなかった。彼氏すらできたことのない私を彼はどう思うだろう。
「楓君…」
「俺は後悔したことなんか一度もない」
「そうなの…?」
「結婚も、全部」
ごくり、唾を呑むタイミングで彼の手が私の頬に触れた。吃驚する声が出るが彼は関係ないとでもいうように触れる面積を増やしていく。
瞬きを数回して、彼の名前を呼んだ。しかし、彼からの返事はない。
「嫌なことはするつもりはない」
「…うん、わかってるよ」
「今、キスは嫌?」
「それ、は…」
彼の片手が完全に私の頬を包み込む。その質問に私は困惑するように言葉を途切れ途切れに紡いでいく。
「嫌じゃ…ない」
「嫌じゃない、ようには見えないけど」
「本当に嫌じゃないよ。でもね、私…言ってないことがあるんだけど」
「うん」
「キスしたことなかったの。楓君が本当に初めて」
「…え?」
途端、楓君が俄かには信じられないというような顔をして私の頬を撫でる手を止めた。
楓君には何も伝えていなかった。彼氏すらできたことのない私を彼はどう思うだろう。