何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【後編】
「どこまで行くんだ?」
京司が隣に居る天音に聞いた。
京司が疑問に思うのも無理はない。二人は、もう二日も馬車に揺られていた。
京司は行きたい所があると言う天音に、黙ってついて来ていた。
「…ナイショ。」
天音はただ一言そう答えるだけで、それ以上は何も話そうとはせず、馬車の外の流れる景色を眺めるだけ。
京司もまた、それ以上は何も聞こうとはしなかった。
それから、天音の指示により、二人は馬車を降りた。もちろんその場所は京司の知らない場所。
そして、しばらく二人は黙って歩いていた。
一体どのくらい歩いたのだろう…。
足は棒になり、思うように動かなくなってきたその時だった。
「着いた!!」
天音が急に走り出したのだ。そして、たどり着いたその先にあったのは…
「ここは私の村があった場所だよ…。」
天音の瞳が遠くの丘を見つめていた。
京司が隣に居る天音に聞いた。
京司が疑問に思うのも無理はない。二人は、もう二日も馬車に揺られていた。
京司は行きたい所があると言う天音に、黙ってついて来ていた。
「…ナイショ。」
天音はただ一言そう答えるだけで、それ以上は何も話そうとはせず、馬車の外の流れる景色を眺めるだけ。
京司もまた、それ以上は何も聞こうとはしなかった。
それから、天音の指示により、二人は馬車を降りた。もちろんその場所は京司の知らない場所。
そして、しばらく二人は黙って歩いていた。
一体どのくらい歩いたのだろう…。
足は棒になり、思うように動かなくなってきたその時だった。
「着いた!!」
天音が急に走り出したのだ。そして、たどり着いたその先にあったのは…
「ここは私の村があった場所だよ…。」
天音の瞳が遠くの丘を見つめていた。