何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【後編】
「帰ったでー!!」
荒野にいくつかのテントがはられたその場所は、簡易的に作られた反乱軍の拠点だ。
城下町へと向かう途中の道のりに、彼らの拠点がある事は、りんには容易に想像でき、すぐに合流できた。
彼ら元へと帰ってきたりんは、元気よく大声で挨拶をして回る。
「まったく勝手に!どこ行ってたんだ。りん。」
呆れ顔で真っ先にりんを迎えたのは、シドだった。
「まー、そう言うなや。客連れて来たで!」
「…。」
そこには、バツの悪そうな顔の京司がつっ立っていた。
まさか、また彼とこんな形で会うなんて、京司は夢にも思ってもいなかった。
「よお!ボーズ。」
しかし、京司のそんな心情なんて知る由もないシドが、歓迎するように笑顔で京司の肩を叩いた。
「ボーズじゃねえ…。」
京司は下を向いたまま、小さくつぶやいた。
「協力…してくれるのか…?」
シドは恐る恐る京司に尋ねてみた。
以前辰は言っていた。彼は決して反乱には、手をかさないと。
そんな彼が今、自分の目の前にいる。
それは…
「…。」
京司は下を向いて、口を結んだ。
(答えられるわけない…。)
荒野にいくつかのテントがはられたその場所は、簡易的に作られた反乱軍の拠点だ。
城下町へと向かう途中の道のりに、彼らの拠点がある事は、りんには容易に想像でき、すぐに合流できた。
彼ら元へと帰ってきたりんは、元気よく大声で挨拶をして回る。
「まったく勝手に!どこ行ってたんだ。りん。」
呆れ顔で真っ先にりんを迎えたのは、シドだった。
「まー、そう言うなや。客連れて来たで!」
「…。」
そこには、バツの悪そうな顔の京司がつっ立っていた。
まさか、また彼とこんな形で会うなんて、京司は夢にも思ってもいなかった。
「よお!ボーズ。」
しかし、京司のそんな心情なんて知る由もないシドが、歓迎するように笑顔で京司の肩を叩いた。
「ボーズじゃねえ…。」
京司は下を向いたまま、小さくつぶやいた。
「協力…してくれるのか…?」
シドは恐る恐る京司に尋ねてみた。
以前辰は言っていた。彼は決して反乱には、手をかさないと。
そんな彼が今、自分の目の前にいる。
それは…
「…。」
京司は下を向いて、口を結んだ。
(答えられるわけない…。)