何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【後編】

「僕をここから出して…。」

青はいつになく力強い眼差しで、彼女を見た。

「…。」

ザー

青の部屋の窓は開けっぱなしで、冷たい風が部屋に吹き込んでくる。

「それが…終わりの道へ続いていたとしても…?」

かずさの頬を冷たい風が撫でた。


「もちろん…。」


青のその目が、真っ直ぐとかずさを捉えて離さない。

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