激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす

「失礼します。少し早く来すぎてしまって」

低いけれど、語尾が掠れるのが少しセクシーだと思った。
愛想笑いはしていなかった。

少し冷たい印象を感じたのは、目つきが鋭いから、だろうか。
切れ長の目、吊り上がった眉、引き締まった口。

そしてスポーツでもしていたのだろうか、しっかりした筋肉質な身体。スーツの上からでも分かるほど、引き締まっている身体のラインは、どこか色っぽい。
冷たい感じだけど、私たちと話す瞬間目が柔らかくなった。そのギャップは反則だと思う。

「初めまして。社長の堤です。こちらが今回担当希望しておられました、守屋です」

 ハワイに行く前に、彼は私を担当希望していたのは、本当に寝耳に水だ。
 社長の口調からだと、彼が私の婚約者だと知ったのはたった今だと思うけど。
< 55 / 168 >

この作品をシェア

pagetop