白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
次の月曜。私は仕事終わりにある人に呼び出されていた。
待ち合わせは都内の帝王国ホテル最上階のラウンジ。
そこに足を踏み入れると、いつもながら、かわいらしい顔つきに、女性までドキドキさせるボディラインの持ち主が目に入る。
「ふたば、こっち」
「愛華さん。お待たせしました」
「そんなに待ってないわ」
そう言いつつ、愛華さんの目の下はすでに赤い。もう先に飲んでいたようだ。
その姿すら艶っぽくて、私はそれを見てなんだかドキドキとした。
「ちょっと飲みたい気分でね。それでふたばを思い出して連絡したのよ」
「ありがとうございます」
「ふたばがおごるのよ?」
「もちろん」
私が笑うと、愛華さんも目を細めた。