白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

 私はそれを聞いてまたボロボロと泣いて。
 琥白さんは私が泣き止むまで、じっとそばにいてくれた。

 私が泣き止むと、琥白さんは私にそっとキスをする。
 それに自然に応えると、琥白さんは何度かキスをしてから唇を離した。

 顔を上げると、琥白さんは立ち上がって近くのチェストから小さな箱を出す。

「これ、バタバタして渡しそびれてたな」
「なんですか?」

 そう言って差し出されたのは、ダイヤのついた指輪で……。

「ふたば、婚約指輪もいらないって言ってただろ。結婚してから結婚指輪だけでいいって。……でもふたばに渡したかった。昨日もこれを渡すつもりだったんだ」

 琥白さんは珍しく緊張した面持ちで続けた。「天橋ふたばさん」


 その緊張感に私も息をのむ。


「俺と結婚してください」

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