白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
―――ねぇ、お兄ちゃん。
私、変なんだ。
「わ、私、いい奥さんになれないかもしれないですよ」
「俺の隣にいてくれれば十分だ」
「叔父さんのことも……まだ迷惑かけるかも」
「俺は、迷惑かけられる方が嬉しいって言わなかった?」
「ブラコンだし」
「はは、それは知ってる」
「浮気したら絶対に許さないし」
「浮気しないって。そもそもふたばが初恋だし」
「はっ⁉ え、なんで!」
思わず叫ぶと琥白さんは苦笑した。
「そんなこと聞かれても……。面倒な兄貴がいるヤツをこんなに好きになるなんて、俺の方がその理由を知りたいわ」
琥白さんはそれから、またまっすぐ私を見つめると口を開く。
「俺はふたばを裏切らない。信じられない?」
私は深く息を吸って、
「もう……信じてる」
そう答えていた。