白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

―――ねぇ、お兄ちゃん。

 私、変なんだ。

「わ、私、いい奥さんになれないかもしれないですよ」
「俺の隣にいてくれれば十分だ」
「叔父さんのことも……まだ迷惑かけるかも」
「俺は、迷惑かけられる方が嬉しいって言わなかった?」
「ブラコンだし」
「はは、それは知ってる」
「浮気したら絶対に許さないし」
「浮気しないって。そもそもふたばが初恋だし」
「はっ⁉ え、なんで!」

 思わず叫ぶと琥白さんは苦笑した。

「そんなこと聞かれても……。面倒な兄貴がいるヤツをこんなに好きになるなんて、俺の方がその理由を知りたいわ」

 琥白さんはそれから、またまっすぐ私を見つめると口を開く。

「俺はふたばを裏切らない。信じられない?」


 私は深く息を吸って、

「もう……信じてる」

 そう答えていた。
< 202 / 232 >

この作品をシェア

pagetop