白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
何度も何度もキスされて、琥白さんの香りに頭がくらくらして、琥白さんに縋るように背中に腕を回す。
琥白さんは耳に口づけて、そのままぴちゃりと舌を差し込んでから、堪らなくなって首を振る私に容赦することなく、何度も何度も音を立てて責め立てる。
そのまま琥白さんの手が太ももを撫で、気持ちいいところの側、それを思い出させるみたいに、意地悪に触る。
私はこれまでの経験のせいで、琥白さんの事が、もう欲しくてほしくてたまらなくなっていた。
「琥白さん、んんっ!」
「うん?」
「も、あ、ぁんっ……! もう、琥白さんが欲しい!」
私が意を決して叫んでも、琥白さんは
「もう少し」とひどい言葉を私に投げかける。
「なんでぇっ……!」
「俺と抱き合ってるときは俺のことだけ考えるんだろ? 一分でも長く俺の事だけ考えていてほしいし」
「え、あれ、そういう意味⁉ ひゃぅっ! もう、やだぁああああっ!」
琥白さんはいつも以上に、指で、舌で、音で、香りで……私を何度も何度も高みに押し上げる。
このままでは最後に行くまでに私がおかしくなってしまうと思ったところで、やっと琥白さんと一つになれた。
私はそれがすごく嬉しくて、琥白さんの名前を何度も呼んでいて……。
琥白さんはそれから朝まで何度も何度も、自分を刻み付けるみたいに私の身体を愛し続けた。