白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

 そんなことを考えていると、琥白さんはクスリと笑い、

「そこまで恐縮されるなら、お詫びに、毎日のおはようのキスくらいは許してくださいね」
と言うと、私の顎を持ち自分の方に向かせた。

「へ?」

 先ほどの言葉の意味がのみ込めるより前、琥白さんの唇が重なる。
「んっ……」
 目を瞑る間もないほど軽いキスあと、唇は離れた。

 琥白さんを見ると、琥白さんは嬉しそうに目を細めて私を見ている。

(なによ……その顔は)

と思ったけど、自分が悪いのでそんなことも言えず、私は口籠もった後にぽつりと呟いた。

「……返事聞くより先にするの、ずるくないですか」
「嫌なら殴ってでも逃げないと」

 そう言って琥白さんは楽しそうに笑う。

(そんな意地悪言うなら、今度したら殴ってやる)

 そう思ってむっとした瞬間、またキスされて、そのあと何度も何度も軽いキスが降ってきた。

 自分がしでかしてしまったことの後ろめたさもあったのか、私は結局琥白さんに反撃することはなかった。
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