白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
夕方6時を過ぎ、ちょうど待たなければならない仕事ができて、定時も過ぎていたので先に目的の場所にタクシーで向かった。
目的地のビルについた時、そのビルの外で連絡しようと思っていた人を見つけて、走り寄る。
すると、その人は私に気づくと、私に背を向けて走り出したのだ。
「ちょ……! どうして逃げるんですか!」
(夕方のオフィス街で追いかけっこをしているのはさすがに目立つしまずい!)
そんなことを思いながら必死に走る。
ただ、思っていた通り、勝負はすぐについた。
相手は生粋のお嬢様。
足腰が鍛えあげられた私とは違う。