白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
慌てふためく私に、琥白さんは、落ち着かせるように優しく両手を握る。
そうされると、なぜだか急に落ち着いた。
琥白さんはさらに、優しい声で告げる。
「ふたば、落ち着いて。会社まで送るから先に着替えて。食事は、車の中に用意させるから食べなさい」
「うぅ……」
「ほら」
(背に腹は代えられない……)
私は唇をかむと、
「……くっ。オネガイシマス」
と頭を下げる。
琥白さんは「困ったときに頼られたほうが俺は嬉しいんだよ」と言って、本当に嬉しそうに目を細めていた。