白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

 そんなことを考えていた時、突然、琥白さんが私の手を強く握りしめた。
 驚いて琥白さんを見ると、琥白さんはまっすぐ叔父さんを睨みつけるように見ている。

「社長」
「なんだ?」

「私の妻になる人を侮辱するのはおやめください。次は許しません」

 聞いたことのない低い声とその迫力に、叔父さんが一歩引いたのが分かった。

 琥白さんはこれまで、仕事でも、以前私に接していたような感じの『品行方正な優しい人』で通っている。実際に今の琥白さんの態度に、私は驚いているし、叔父さんはもっと驚いていた。

「……侮辱なんて。まさか」

 慌てたような声が叔父さんから零れ落ちる。

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