白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
朝食をとって支度を済ませると、運転手の野中さんの運転する車に乗り込む。
私は後部座席、神尾さんは前の助手席に座った。
「そう言えば……お二人とも、この前はありがとうございました」
遅刻しそうになった時車を手配してくれたのは、神尾さんとこの運転手の野中さんだったのだ。
野中さんは、めっそうもない、といい、神尾さんも首を横に振る。
「そんなこと、お気になさらず。当たり前のことですし、むしろいつもこちらが感謝しています」
神尾さんはそんなことを言った。