片恋
「だからさぁ、少しほとぼりが冷めるまでは、伊月といるのはやめて、他に彼氏が出来たことにすれば? って提案したんだよね。俺、真桜ちゃんの隣の席だから。ちょっと話聞かせてもらってたし」


すごい……。

なんのよどみもなく、ペラペラ嘘ついてる……。


「で、言い出しっぺは俺だし。俺、彼女いなかったし。協力しようかなって思って、彼氏のフリしてたの」

「なんだ、そうだったんだ……。全く、コウって本当に優しいよね。いきなり彼女作るから、びっくりしたじゃん!」


延藤くんの肩を叩いて笑うこの子は、きっと延藤くんが好きなんだろうな。
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