片恋
「あ、そ、そういえば、伊月くんは大丈夫? ナデシコだって、校内放送でバラしちゃうなんて……」


涙声を誤魔化したくて、早口でまくし立てる。


だけど、心配なのも本心。

いくら放課後で、帰った生徒もいるとしても、きっと明日には話が広がってしまっていると思う。


「まぁ……、しばらく、少し窮屈(きゅうくつ)な思いはすると思うけど、別にいいよ」


多分、少しじゃないと思うけど……。


「俺が、また真桜のそばにいるためには、これしか思いつかなかったんだ」
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