エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「ちょうどいい、知らしめてやる。こっちも、夫を兄などと紹介する妻は、みっちり懲らしめてやらねばと思っていたところだ」
私を見つめる黒い瞳が、獰猛な光を湛えるのに気付き、背筋に寒気に似た戦慄が走った。
私がひゅっと喉を鳴らして息をのむと、彼は愉快げに微笑む。
「なにをされるか不安で、怖いか」
わりと物騒な質問はとても楽しそうで、弾んで聞こえる。
――怖い?
身体がゾクッとするこの感覚は、恐怖なんだろうか。
自分自身に問いかける間、私は瞬きも忘れた。
頬を擦る大きな手に、ちょっと痛いくらいの力がこもり、
「んっ……」
反射的に声を漏らした私の目を、純平さんがわざわざ背を屈めて覗き込む。
そこに、なにを見出したのか……。
「違うな」
悦に入って、口角を上げる。
「これからなにをされるのかという、期待だ」
彼の薄い唇が、まるで見せつけるかのように、やけにゆっくり動くのを見て、私の鼓動は限界を越えた。
「……お前の、そういうところは、気に入ってる」
言われたことを自分の中で咀嚼しきれず、理解が追いつかない。
なのに、私に降り注ぐ彼の影は、容赦なく色濃くなっていき……。
「純……」
最後まで名を呼ぶことは叶わず、私は純平さんに唇を奪われていた。
私を見つめる黒い瞳が、獰猛な光を湛えるのに気付き、背筋に寒気に似た戦慄が走った。
私がひゅっと喉を鳴らして息をのむと、彼は愉快げに微笑む。
「なにをされるか不安で、怖いか」
わりと物騒な質問はとても楽しそうで、弾んで聞こえる。
――怖い?
身体がゾクッとするこの感覚は、恐怖なんだろうか。
自分自身に問いかける間、私は瞬きも忘れた。
頬を擦る大きな手に、ちょっと痛いくらいの力がこもり、
「んっ……」
反射的に声を漏らした私の目を、純平さんがわざわざ背を屈めて覗き込む。
そこに、なにを見出したのか……。
「違うな」
悦に入って、口角を上げる。
「これからなにをされるのかという、期待だ」
彼の薄い唇が、まるで見せつけるかのように、やけにゆっくり動くのを見て、私の鼓動は限界を越えた。
「……お前の、そういうところは、気に入ってる」
言われたことを自分の中で咀嚼しきれず、理解が追いつかない。
なのに、私に降り注ぐ彼の影は、容赦なく色濃くなっていき……。
「純……」
最後まで名を呼ぶことは叶わず、私は純平さんに唇を奪われていた。