エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
固く目蓋を閉じているのを見ると、目の下にうっすらとクマができているのが確認できる。
なにか胸に迫るものを感じて、私はきゅっと唇を結んだ。
警察官僚――日本国家の秩序を維持し、国民の安全・安心を守るという重大な使命を背負った、とてもとても大変な仕事だ。
日々、身を粉にして働いて、積もり積もった疲労は相当なものだろう。
それでも、私を守ってくれる。
たとえ、それが彼の仕事であっても。
自身のキャリアのためだと言われても、私は嬉しい。
こうやって、彼のそばで過ごせることが――。
心臓が、とくんとくんと静かに騒ぎ出す。
純平さんが私に向ける欲情が、いわゆる性欲なのは、嫌でもわかる。
ただの偽装結婚なのにと抗う気持ちを、根っこから削ぎ取ることもできない。
でも、どんな理由であれ、彼が私を求めてくれるのなら、拒めない。
純平さんは、私を『可愛い』と言って、楽しそうに抱くから。
こうして、穏やかな顔で眠ってくれるから……。
――いや、違う。
彼のためとか、そんなの言い訳だ。
私が、そうしたい。
純平さんのそばで、甘く切なく翻弄されて、意地悪に愛でられたい。
――私も、愛したい……。
「っ……」
昨夜からのモヤモヤも、桃子に純平さんを『紹介して』と言われて、断りようがなかったジレンマも、醜い嫉妬も……。
私の身を蝕んでいた渇きが、彼に抱かれて潤った理由も、霧が晴れたように唐突に繋がった。
私、仮初めの旦那様が好きなんだ。
純平さんに、恋をしてしまったんだ……。
なにか胸に迫るものを感じて、私はきゅっと唇を結んだ。
警察官僚――日本国家の秩序を維持し、国民の安全・安心を守るという重大な使命を背負った、とてもとても大変な仕事だ。
日々、身を粉にして働いて、積もり積もった疲労は相当なものだろう。
それでも、私を守ってくれる。
たとえ、それが彼の仕事であっても。
自身のキャリアのためだと言われても、私は嬉しい。
こうやって、彼のそばで過ごせることが――。
心臓が、とくんとくんと静かに騒ぎ出す。
純平さんが私に向ける欲情が、いわゆる性欲なのは、嫌でもわかる。
ただの偽装結婚なのにと抗う気持ちを、根っこから削ぎ取ることもできない。
でも、どんな理由であれ、彼が私を求めてくれるのなら、拒めない。
純平さんは、私を『可愛い』と言って、楽しそうに抱くから。
こうして、穏やかな顔で眠ってくれるから……。
――いや、違う。
彼のためとか、そんなの言い訳だ。
私が、そうしたい。
純平さんのそばで、甘く切なく翻弄されて、意地悪に愛でられたい。
――私も、愛したい……。
「っ……」
昨夜からのモヤモヤも、桃子に純平さんを『紹介して』と言われて、断りようがなかったジレンマも、醜い嫉妬も……。
私の身を蝕んでいた渇きが、彼に抱かれて潤った理由も、霧が晴れたように唐突に繋がった。
私、仮初めの旦那様が好きなんだ。
純平さんに、恋をしてしまったんだ……。