エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
一転して、妙に力んで宣言した。
それからというもの、頻繁にランチ合コンに連れ出された。
最初こそ、『合コン! これも、公私共にキラキラ東京OLへの近道!』と考え、楽しもうとしたけれど、回を重ねるにつれ、虚しさばかりが強まっていった。
今日は、初めての夜の合コン。
お酒の席だからか、昼間とは違い羽目を外して弾ける男性たちに、怯む気持ちを否めない。
乾杯から乗り切れず、気分が沈んで俯く私を他所に、周りの男女は距離近めで楽しそうに会話を弾ませている。
こんなことを何回繰り返したら、純平さん以上の男の人に巡り合えるんだろう。
……いや、そもそも、そんな人いるんだろうか?
そんな風に塞いでしまい、新しい出会いに前向きになれない。
誘ってくれる桃子にも、申し訳ない。
だからなんとか、今この瞬間だけでも楽しもうと、気持ちを上向きにしてみるものの。
「……はあ」
やっぱり、溜め息が先に漏れる。
もちろん、暗いオーラを放つ私に、興味を示し、声をかけてくれる男性などひとりもいない――。
それからというもの、頻繁にランチ合コンに連れ出された。
最初こそ、『合コン! これも、公私共にキラキラ東京OLへの近道!』と考え、楽しもうとしたけれど、回を重ねるにつれ、虚しさばかりが強まっていった。
今日は、初めての夜の合コン。
お酒の席だからか、昼間とは違い羽目を外して弾ける男性たちに、怯む気持ちを否めない。
乾杯から乗り切れず、気分が沈んで俯く私を他所に、周りの男女は距離近めで楽しそうに会話を弾ませている。
こんなことを何回繰り返したら、純平さん以上の男の人に巡り合えるんだろう。
……いや、そもそも、そんな人いるんだろうか?
そんな風に塞いでしまい、新しい出会いに前向きになれない。
誘ってくれる桃子にも、申し訳ない。
だからなんとか、今この瞬間だけでも楽しもうと、気持ちを上向きにしてみるものの。
「……はあ」
やっぱり、溜め息が先に漏れる。
もちろん、暗いオーラを放つ私に、興味を示し、声をかけてくれる男性などひとりもいない――。