エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「〝偽装〟じゃなくて。……いっそ、本当に結婚するか?」
「……へ」
特段表情も変わらず、口調も淡々としていたから、一瞬なにを言われたのかわからなかった。
私はぽかんと口を開けて、彼を見つめた。
「警察官僚と偽装結婚という背徳感を楽しみたいと言うなら、もう少し付き合ってやってもいいが、今回も限りなく真実に近付ける。それも、一年二年の話じゃない。一生になるかもしれないのに、偽装を続ける必要もないだろ」
純平さんはどこかぶっきら棒に言い捨てると、私からぎこちなく目を逸らした。
「……返事は?」
呆然としている間に、返事を促してくる。
「っ、は……」
条件反射で『はい』と答えてしまいそうになるのを、私はすんでのところで踏み止まった。
「そっ。それ、プロポーズっていうんじゃないですか!?」
「うるさい。大声出すな」
声を裏返らせてツッコみを入れる私に、彼は遠慮なく顔をしかめ、わざわざ耳を塞ぐポーズをして見せる。
「だって! プロポーズって、普通は一生に一度でしょう? 今のが、人生で最初で最後なんですよ!?」
「大袈裟だろ」
「なのに、『いっそ』だなんて。酷い。酷すぎる……」
「……へ」
特段表情も変わらず、口調も淡々としていたから、一瞬なにを言われたのかわからなかった。
私はぽかんと口を開けて、彼を見つめた。
「警察官僚と偽装結婚という背徳感を楽しみたいと言うなら、もう少し付き合ってやってもいいが、今回も限りなく真実に近付ける。それも、一年二年の話じゃない。一生になるかもしれないのに、偽装を続ける必要もないだろ」
純平さんはどこかぶっきら棒に言い捨てると、私からぎこちなく目を逸らした。
「……返事は?」
呆然としている間に、返事を促してくる。
「っ、は……」
条件反射で『はい』と答えてしまいそうになるのを、私はすんでのところで踏み止まった。
「そっ。それ、プロポーズっていうんじゃないですか!?」
「うるさい。大声出すな」
声を裏返らせてツッコみを入れる私に、彼は遠慮なく顔をしかめ、わざわざ耳を塞ぐポーズをして見せる。
「だって! プロポーズって、普通は一生に一度でしょう? 今のが、人生で最初で最後なんですよ!?」
「大袈裟だろ」
「なのに、『いっそ』だなんて。酷い。酷すぎる……」