エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「新婚の新妻を、旧姓で呼ぶのも無粋でしょう。いいじゃないですか、歩ちゃんで」
「気遣いは不要だ。元に戻せ」
飄々として、のらりくらりとかわす朝峰さんと、渋く顔を歪める純平さんのやり取りに、私はハラハラしながら……。
「あ、あのっ、おふたりとも、その辺にして……」
「ねえ、歩。猫ちゃんの名前、なんていうの?」
なんとか取りなそうとしていた私に、桃子が核心を突いた質問を挟んだ。
「っ、えっ!?」
弾かれたように振り返ると、彼女は不可解そうな顔をして、大きく首を捻っている。
「なんか、私と朝峰さんが〝歩〟って呼ぶのに、やけに反応するんだけど……」
戸惑ったように続ける声が聞こえたのか、朝峰さんと言い合っていた純平さんが、ピタッと言葉を止めた。
「え、ええとね……」
私は、彼を気にして、言い淀んだ。
先が続かず、なんとも微妙な空気が流れ――。
「……ぶっ」
朝峰さんが、『耐えきれない』といった感じで、勢いよく吹き出した。
純平さんは忌々しそうに顔を歪め、彼を横目で睨んでいたけれど。
「パーティーを始めるぞ。料理が冷める」
強引に朝峰さんの背を押して、リビングに入っていった。
「気遣いは不要だ。元に戻せ」
飄々として、のらりくらりとかわす朝峰さんと、渋く顔を歪める純平さんのやり取りに、私はハラハラしながら……。
「あ、あのっ、おふたりとも、その辺にして……」
「ねえ、歩。猫ちゃんの名前、なんていうの?」
なんとか取りなそうとしていた私に、桃子が核心を突いた質問を挟んだ。
「っ、えっ!?」
弾かれたように振り返ると、彼女は不可解そうな顔をして、大きく首を捻っている。
「なんか、私と朝峰さんが〝歩〟って呼ぶのに、やけに反応するんだけど……」
戸惑ったように続ける声が聞こえたのか、朝峰さんと言い合っていた純平さんが、ピタッと言葉を止めた。
「え、ええとね……」
私は、彼を気にして、言い淀んだ。
先が続かず、なんとも微妙な空気が流れ――。
「……ぶっ」
朝峰さんが、『耐えきれない』といった感じで、勢いよく吹き出した。
純平さんは忌々しそうに顔を歪め、彼を横目で睨んでいたけれど。
「パーティーを始めるぞ。料理が冷める」
強引に朝峰さんの背を押して、リビングに入っていった。