エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
***
じっとりと汗ばんだ互いの肌が、激しくぶつかる音。
俺の律動に合わせて、ギッギッとベッドが軋む。
「やっ、あ、瀬名、さっ……」
彼女の、喘ぎ声。
俺の、やや荒い息遣い。
寝室は、艶めかしくいやらしい音に侵されている。
キングサイズのベッドの上から、俺と彼女の濃密な情事の匂いが立ち込め、充満している。
「あ、あんっ、ふぁ……」
呆れるほど従順に、俺の欲望を受け止めていた彼女の声が、掠れて尻すぼみになっていった。
「っく……うっ……」
腹の底からせり上がってくる快感に、ブルッと身を震わせる。
余裕を保てない。
堪らない悦楽に、追い詰められる。
切羽詰まって、彼女の華奢な腰を両手でグッと掴み、自分のそれを一際強く打ちつけた。
俺の獰猛な昂りを、奥深くに穿ち……。
「く、あっ……」
「あっ! あああっ……」
達したのは、ほぼ同時だったのか。
喉を仰け反らせ、くぐもった声を漏らす。
しかし、興奮は治まらない。
俺の下でうつ伏せになっている彼女の背にのしかかり、行為を続けようとして――。
「……おい?」
呼びかけに、返事はなかった。
後ろから抱きしめた身体はくたっとしていて、まったく力が感じられない。
彼女の顎を掴んで顔を覗き込むと、涙に濡れた睫毛はしっかりと閉ざされていて、ピクリとも動かなかった。
じっとりと汗ばんだ互いの肌が、激しくぶつかる音。
俺の律動に合わせて、ギッギッとベッドが軋む。
「やっ、あ、瀬名、さっ……」
彼女の、喘ぎ声。
俺の、やや荒い息遣い。
寝室は、艶めかしくいやらしい音に侵されている。
キングサイズのベッドの上から、俺と彼女の濃密な情事の匂いが立ち込め、充満している。
「あ、あんっ、ふぁ……」
呆れるほど従順に、俺の欲望を受け止めていた彼女の声が、掠れて尻すぼみになっていった。
「っく……うっ……」
腹の底からせり上がってくる快感に、ブルッと身を震わせる。
余裕を保てない。
堪らない悦楽に、追い詰められる。
切羽詰まって、彼女の華奢な腰を両手でグッと掴み、自分のそれを一際強く打ちつけた。
俺の獰猛な昂りを、奥深くに穿ち……。
「く、あっ……」
「あっ! あああっ……」
達したのは、ほぼ同時だったのか。
喉を仰け反らせ、くぐもった声を漏らす。
しかし、興奮は治まらない。
俺の下でうつ伏せになっている彼女の背にのしかかり、行為を続けようとして――。
「……おい?」
呼びかけに、返事はなかった。
後ろから抱きしめた身体はくたっとしていて、まったく力が感じられない。
彼女の顎を掴んで顔を覗き込むと、涙に濡れた睫毛はしっかりと閉ざされていて、ピクリとも動かなかった。