エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
そうだった。
私、男の人に尾け回されて、瀬名さんに保護されたんだった。
安全のために、しばらくここで彼の妻のフリをして生活するよう言われたものの、偽装結婚は犯罪だ。
限りなく真実に近付けるために、私は昨夜、彼と夫婦の営みを……瀬名さんに、初めてを捧げてしまった――。
一気に思考回路が繋がると同時に、ドキンと心臓が跳ね上がった。
だけど、胸元で蠢く絶え間ない感触のせいで、頬を染めて恥じらってる間はない。
「じゅ、純平さんっ。胸揉むの、やめてくださいっ!」
声を上擦らせて抗議すると、彼は今気付いたとでも言うような顔で、「ああ」と相槌を打つ。
「目覚めたら、触ってくれと言わんばかりに、目の前にあったんでね」
「!? そんなこと頼んでな……」
「なに、夫婦の間で遠慮は無用だ。もっとしてやる」
「なにを言って……あ、んっ!」
彼の手に意図的な力がこもった途端、一晩かけて全身に刻まれた、背筋を抜けるような戦慄が走り、変な声を漏らしてしまう。
慌てて両手で口を覆ったものの、もちろんしっかりと聞かれていた。
瀬名さんが、やけに妖艶な目つきで私を見遣り……。
「昨夜も思ったが、お前感度いいな」
まだ気怠そうなのに、好戦的にニヤリと口角を上げる表情が、なんとも艶っぽくてゾクゾク来る。
カアッと頬を茹だらせる私に、瀬名さんが意地悪に目を細めた。
私、男の人に尾け回されて、瀬名さんに保護されたんだった。
安全のために、しばらくここで彼の妻のフリをして生活するよう言われたものの、偽装結婚は犯罪だ。
限りなく真実に近付けるために、私は昨夜、彼と夫婦の営みを……瀬名さんに、初めてを捧げてしまった――。
一気に思考回路が繋がると同時に、ドキンと心臓が跳ね上がった。
だけど、胸元で蠢く絶え間ない感触のせいで、頬を染めて恥じらってる間はない。
「じゅ、純平さんっ。胸揉むの、やめてくださいっ!」
声を上擦らせて抗議すると、彼は今気付いたとでも言うような顔で、「ああ」と相槌を打つ。
「目覚めたら、触ってくれと言わんばかりに、目の前にあったんでね」
「!? そんなこと頼んでな……」
「なに、夫婦の間で遠慮は無用だ。もっとしてやる」
「なにを言って……あ、んっ!」
彼の手に意図的な力がこもった途端、一晩かけて全身に刻まれた、背筋を抜けるような戦慄が走り、変な声を漏らしてしまう。
慌てて両手で口を覆ったものの、もちろんしっかりと聞かれていた。
瀬名さんが、やけに妖艶な目つきで私を見遣り……。
「昨夜も思ったが、お前感度いいな」
まだ気怠そうなのに、好戦的にニヤリと口角を上げる表情が、なんとも艶っぽくてゾクゾク来る。
カアッと頬を茹だらせる私に、瀬名さんが意地悪に目を細めた。