エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
身も蓋もなく一蹴されてしまい、ぐうの音も出なかった。
純平さんは、出勤着だけじゃなく、リラックスタイムに着る服、パジャマに下着、靴……と、両手で持ち切れないくらいの衣類を買い揃えてくれた。
あのマンションといい、超エリート警察官僚でも、金銭感覚が違いすぎる。
今朝、迎えに来てくれた初老の運転手、袴田さんは、彼から『訳あって預かっている女性の送迎を頼む』と依頼されたそうだ。
さすがに、ご実家で雇っている運転手に、〝偽装花嫁〟とは言えないだろう。
だから、私が彼のことを知らなくても、不信に思われないと判断して、こっそり探りを入れてみた。
純平さんは現在三十三歳で、日本の警察のトップを歴任している、名門一族の次男なのだそうだ。
ご実家は高級住宅街の高輪にあり、その中でも、抜きん出るほどの豪邸だとか。
つまり、エリートというだけでなく、由緒正しい血筋の〝お坊っちゃま〟ということ。
私のスーツを貧相で地味と、遠慮なくこき下ろしたのも、納得するしかなかった。
……とまあ、そういう経緯で、今日の私は純平さんによるトータルコーディネートだ。
『印象が違う』と言われて、改めて自分を見てみる。
高価な上に、私のワードローブにはない女の子らしい可愛い服で、気恥ずかしい。
純平さんは、出勤着だけじゃなく、リラックスタイムに着る服、パジャマに下着、靴……と、両手で持ち切れないくらいの衣類を買い揃えてくれた。
あのマンションといい、超エリート警察官僚でも、金銭感覚が違いすぎる。
今朝、迎えに来てくれた初老の運転手、袴田さんは、彼から『訳あって預かっている女性の送迎を頼む』と依頼されたそうだ。
さすがに、ご実家で雇っている運転手に、〝偽装花嫁〟とは言えないだろう。
だから、私が彼のことを知らなくても、不信に思われないと判断して、こっそり探りを入れてみた。
純平さんは現在三十三歳で、日本の警察のトップを歴任している、名門一族の次男なのだそうだ。
ご実家は高級住宅街の高輪にあり、その中でも、抜きん出るほどの豪邸だとか。
つまり、エリートというだけでなく、由緒正しい血筋の〝お坊っちゃま〟ということ。
私のスーツを貧相で地味と、遠慮なくこき下ろしたのも、納得するしかなかった。
……とまあ、そういう経緯で、今日の私は純平さんによるトータルコーディネートだ。
『印象が違う』と言われて、改めて自分を見てみる。
高価な上に、私のワードローブにはない女の子らしい可愛い服で、気恥ずかしい。