エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
純平さんは、普通の恋愛もイケナイ遊びも慣れてるんだろうけど、私は恋愛超初心者。
触られれば恥ずかしいし、キスされたら死ぬほどドキドキしてしまう……。
「ううう……」
彼のことを考えるだけで、私の心臓は呆気なく拍動を強める。
胸が苦しくなって、テーブルに突っ伏した。
冷たいテーブルに片方の頬をくっつけて、声に出して溜め息をつく。
――忘れたわけじゃない。
私は仮初めの偽装花嫁で、愛されてるわけじゃない。
純平さんは、自分の周りの人とは天地ほども毛色が違う私を、意地悪にからかって面白がっているだけ。
でも、そういう時の彼は、とても楽しそうだから。
それで眉間の皺を解き、笑ってくれるなら、私も嬉しい。
そう思ってしまう私って……。
「相当チョロいんだろうな……」
思わず、ポツリと独り言ちた時。
「あれ、おはよう。早いね」
「え?」
頭上から声が降ってきて、慌てて背を起こした。
私の横に、綺麗にセットしたショートボブがよく似合う、背の高い女性が立っている。
「あ……」
顔は見たことがある。
同じ商品企画部で、別グループの人だ。
「おはようございます!」
触られれば恥ずかしいし、キスされたら死ぬほどドキドキしてしまう……。
「ううう……」
彼のことを考えるだけで、私の心臓は呆気なく拍動を強める。
胸が苦しくなって、テーブルに突っ伏した。
冷たいテーブルに片方の頬をくっつけて、声に出して溜め息をつく。
――忘れたわけじゃない。
私は仮初めの偽装花嫁で、愛されてるわけじゃない。
純平さんは、自分の周りの人とは天地ほども毛色が違う私を、意地悪にからかって面白がっているだけ。
でも、そういう時の彼は、とても楽しそうだから。
それで眉間の皺を解き、笑ってくれるなら、私も嬉しい。
そう思ってしまう私って……。
「相当チョロいんだろうな……」
思わず、ポツリと独り言ちた時。
「あれ、おはよう。早いね」
「え?」
頭上から声が降ってきて、慌てて背を起こした。
私の横に、綺麗にセットしたショートボブがよく似合う、背の高い女性が立っている。
「あ……」
顔は見たことがある。
同じ商品企画部で、別グループの人だ。
「おはようございます!」