エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
弾かれたように立ち上がって、腰を直角に折って挨拶をした。
すると、彼女はクスクス笑う。
「そんな、丁寧に挨拶しないで。私、菅野さんと同期だから」
「えっ、同期?」
と言うことは、同い年……。
そうは思えないくらい大人っぽくて綺麗で、先輩だと信じて疑わなかった。
彼女は、私の反応に苦笑しながら、「そう」と頷く。
「渡瀬桃子。うちの部署、私たちが一番下っ端で、他に同期もいないから、菅野さんが来るの楽しみにしてたんだ」
そう言って私の対面に回り、「前、いい?」と許可を求めてくる。
「もちろん。どうぞ」
私は、彼女と同時に椅子に腰を戻した。
向かい合って座ってもまだ、まじまじと目を向けてしまう私に、彼女は目尻を下げる。
「ね、私のことは桃子って呼んで。私も、あなたのこと、歩って呼んでいい?」
「! う、うんっ……!」
東京に来て、初めて出会った同期。
見た目、私と違ってハイセンスでキラキラだけど、気さくな人柄の彼女に、すぐに好感を抱いた。
嬉しい。胸が弾む。
「え、っと……桃子。これから、よろしく」
はにかんで挨拶をすると、彼女は「うん」と力強く答えてくれた。
すると、彼女はクスクス笑う。
「そんな、丁寧に挨拶しないで。私、菅野さんと同期だから」
「えっ、同期?」
と言うことは、同い年……。
そうは思えないくらい大人っぽくて綺麗で、先輩だと信じて疑わなかった。
彼女は、私の反応に苦笑しながら、「そう」と頷く。
「渡瀬桃子。うちの部署、私たちが一番下っ端で、他に同期もいないから、菅野さんが来るの楽しみにしてたんだ」
そう言って私の対面に回り、「前、いい?」と許可を求めてくる。
「もちろん。どうぞ」
私は、彼女と同時に椅子に腰を戻した。
向かい合って座ってもまだ、まじまじと目を向けてしまう私に、彼女は目尻を下げる。
「ね、私のことは桃子って呼んで。私も、あなたのこと、歩って呼んでいい?」
「! う、うんっ……!」
東京に来て、初めて出会った同期。
見た目、私と違ってハイセンスでキラキラだけど、気さくな人柄の彼女に、すぐに好感を抱いた。
嬉しい。胸が弾む。
「え、っと……桃子。これから、よろしく」
はにかんで挨拶をすると、彼女は「うん」と力強く答えてくれた。