エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
明日は休みだから、純平さんが帰ってくるのを待っていようと思い、私はリビングのソファに座ってテレビを観ていた。
でも、一週間の疲れもあり、日付が変わる頃には強い眠気に襲われ、クッションを抱えて舟を漕ぎ始めた。
それから、どのくらい経ったか――。
玄関の方から、ドサッと鈍い音が聞こえて、バチッと目を開けた。
「……え?」
弾かれたように跳ね起き、辺りに視線を走らせる。
何度か瞬きをした後、ハッと我に返り、
「純平さん?」
ソファから立ち上がって、リビングを出た。
無意識にパジャマの胸元をギュッと握り、玄関先まで出ていくと、純平さんが廊下にうずくまっていた。
「え……純平さんっ」
彼の職業上、怪我したんじゃないかと思った。
背筋にゾワッと寒気が走り、慌てて駆け寄る。
だけど。
「うっ……臭っ」
まだ彼の傍らに辿り着かないうちから、むせ返るほどのお酒の匂いがして、思わず足を止めた。
怯みながら鼻に手を遣り、怖々と忍び足で近寄ってみる。
「じゅ、純平さん?」
無意識に息を止めてしゃがみ込み、彼の顔を覗き込んだ。
純平さんは、男の人にしては長い睫毛を伏せ、スースーと寝息を立てている。
でも、一週間の疲れもあり、日付が変わる頃には強い眠気に襲われ、クッションを抱えて舟を漕ぎ始めた。
それから、どのくらい経ったか――。
玄関の方から、ドサッと鈍い音が聞こえて、バチッと目を開けた。
「……え?」
弾かれたように跳ね起き、辺りに視線を走らせる。
何度か瞬きをした後、ハッと我に返り、
「純平さん?」
ソファから立ち上がって、リビングを出た。
無意識にパジャマの胸元をギュッと握り、玄関先まで出ていくと、純平さんが廊下にうずくまっていた。
「え……純平さんっ」
彼の職業上、怪我したんじゃないかと思った。
背筋にゾワッと寒気が走り、慌てて駆け寄る。
だけど。
「うっ……臭っ」
まだ彼の傍らに辿り着かないうちから、むせ返るほどのお酒の匂いがして、思わず足を止めた。
怯みながら鼻に手を遣り、怖々と忍び足で近寄ってみる。
「じゅ、純平さん?」
無意識に息を止めてしゃがみ込み、彼の顔を覗き込んだ。
純平さんは、男の人にしては長い睫毛を伏せ、スースーと寝息を立てている。