エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
その上の窪みを、尖らせた舌先でほじられ、腰が浮き上がった。
純平さんの唇が、徐々に下に移動していく。


「や、あっ……純平さ……」


胸元に顔を埋める彼の肩に両手を置き、私は喉を仰け反らせた。
純平さんは、私の胸にぐりぐりと顔を擦りつけてきて――。


「ひゃんっ……!」


胸の先がジンジンする感覚が堪らず、私は甲高い声で喘いでしまった。
自分の耳で拾った甘ったるい声が恥ずかしくて、とっさに両手で口を押さえる。
遠慮なく私の胸を弄ぶ彼を涙目で見下ろし、プルプル震えながら耐えていると。


「……なんだこれ。気持ちいい」


純平さんが、私の胸元で呟いた。


「っ、え?」

「ああ……これ、お前の胸か。ほんとお前、顔に似合わず、けしからん乳してやがる。四六時中埋まっていたくなる。……癒される」


散々いたぶられた胸の頂が、ナイトブラの中でツンと尖っているのがわかる。
彼には見えないはずなのに、パジャマの上から狙い澄ましたように、唇で咥えられ……。


「やんっ!」


私は、彼の肩に置いた手に力を込め、引き剥がそうとした。
なのに。


「逃げるな。歩……」


猛烈にセクシーな掠れた声で名を呼ばれ、いやがうえでも身体が火照る。
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