エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「隠してたわけじゃ……。特に聞かれなかったし」
「上京祝いに、美味しいディナーご馳走してくれたとか? それで、わざわざ迎えに来てくれるなんて優しい。中身までイケメンで、最高のお兄さんじゃない!」
普段はわりとサバサバした印象の桃子が、両手を組み合わせ、夢見る乙女のようなポーズで声を弾ませる。
私が積極的に話を作らなくても、彼女の中では〝純平さん=最高のお兄さん〟のイメージで創造されているようだ。
『優しいお兄さんなんかじゃない!』と天邪鬼な気分になり、私は無言でキーマカレーを食べ進めた。
「ねえねえ。お兄さん、幾つ? 三十過ぎくらい?」
桃子の目が、ハートマークに見える。
「ええと……。三十三歳」
「三十三っ! すごく立派なスーツで、スリーピース似合ってたよね。しかも、車がベンツって、なんのお仕事してるの?」
「警察官僚……?」
矢継ぎ早の質問に、さすがに腰が引けた。
本当は、いくら桃子にでも、純平さんのことをあれこれ教えたくない。
だけど、自分で『お兄ちゃん』と言ってしまった手前、もったいぶって教えないのは不自然だ。
「官僚!? あのルックスで、超ハイスペック。極上物件じゃない!!」
「上京祝いに、美味しいディナーご馳走してくれたとか? それで、わざわざ迎えに来てくれるなんて優しい。中身までイケメンで、最高のお兄さんじゃない!」
普段はわりとサバサバした印象の桃子が、両手を組み合わせ、夢見る乙女のようなポーズで声を弾ませる。
私が積極的に話を作らなくても、彼女の中では〝純平さん=最高のお兄さん〟のイメージで創造されているようだ。
『優しいお兄さんなんかじゃない!』と天邪鬼な気分になり、私は無言でキーマカレーを食べ進めた。
「ねえねえ。お兄さん、幾つ? 三十過ぎくらい?」
桃子の目が、ハートマークに見える。
「ええと……。三十三歳」
「三十三っ! すごく立派なスーツで、スリーピース似合ってたよね。しかも、車がベンツって、なんのお仕事してるの?」
「警察官僚……?」
矢継ぎ早の質問に、さすがに腰が引けた。
本当は、いくら桃子にでも、純平さんのことをあれこれ教えたくない。
だけど、自分で『お兄ちゃん』と言ってしまった手前、もったいぶって教えないのは不自然だ。
「官僚!? あのルックスで、超ハイスペック。極上物件じゃない!!」