身代わり花嫁は若き帝王の愛を孕む~政略夫婦の淫らにとろける懐妊譚~
みなせ屋の赤字経営を立て直すために、菖蒲と椿は経営再建に向けたプランを練っているところだ。
実際に意識を擦り合わせてみれば菖蒲も椿も目指す先は同じで、みなせ屋の高級路線は大事にしたまま、低価格帯や若年層にも裾野を広げ、新たな顧客を獲得したいと考えていた。
さんざん反対していた父も、仁に引退を示唆され、黙って見守ってくれている。
「楽しみにしている。実現可能な計画なら、俺も追加投資を考える」
「ありがとうございます! 今考えているのは、売り場の拡大と分離なんです。応接室を潰して売り場を広げる分、幅広い価格帯の着物を取り扱ってみようかと! でも、これまでの高級路線や常連のお客様も大事にしたいので、二階のスペースは今のままキープして――」
ヒートアップしてきた椿に、仁の目元が緩むが、気づくことなく椿は話を続ける。
「いっそ、みなせ屋の姉妹店舗として扱うのも手かなと思って。これまで通りの流通を『みなせ屋』とするなら、現代風の和装を専門としたセレクトショップ『MINASE』を立ち上げようかって! 店舗の入口はひとつでも内装を二分割して、ホームページやオンラインショップは明確に分離を――」
実際に意識を擦り合わせてみれば菖蒲も椿も目指す先は同じで、みなせ屋の高級路線は大事にしたまま、低価格帯や若年層にも裾野を広げ、新たな顧客を獲得したいと考えていた。
さんざん反対していた父も、仁に引退を示唆され、黙って見守ってくれている。
「楽しみにしている。実現可能な計画なら、俺も追加投資を考える」
「ありがとうございます! 今考えているのは、売り場の拡大と分離なんです。応接室を潰して売り場を広げる分、幅広い価格帯の着物を取り扱ってみようかと! でも、これまでの高級路線や常連のお客様も大事にしたいので、二階のスペースは今のままキープして――」
ヒートアップしてきた椿に、仁の目元が緩むが、気づくことなく椿は話を続ける。
「いっそ、みなせ屋の姉妹店舗として扱うのも手かなと思って。これまで通りの流通を『みなせ屋』とするなら、現代風の和装を専門としたセレクトショップ『MINASE』を立ち上げようかって! 店舗の入口はひとつでも内装を二分割して、ホームページやオンラインショップは明確に分離を――」