身代わり花嫁は若き帝王の愛を孕む~政略夫婦の淫らにとろける懐妊譚~
「夕べはすごくかわいかった。啼く君も、眠る君も」

かぁぁっと椿の顔は今度こそ熱く火照る。

仁は「おいで」と結梅を連れてリビングのテーブルに向かった。

「ゆめ、じゅーちゅ」

「ジュースはご飯の後だよ」

そんなふたりのやり取りを耳にしながら、椿は扉の影に隠れてささっと下着を穿き帯を結び直す。

「ごめんね、おまたせ。朝ご飯食べよう!」

ふたりのもとに慌てて駆け寄ると、仁が椅子を引いてくれた。結梅にバレないようにニヤニヤと視線を送ってくる仁に、椿はぷうっと頬を膨らませて訴える。

三人がテーブルに揃ったところで、椿はパンと手を打ち合わせた。

「いただきます!」

結梅も同じように手を合わせて、元気に声を張り上げる。

「いたらきましゅ」

椿と仁の頬が緩む。

三人の温かくて賑やかな生活は続いていく。そして、結梅には秘密の甘い夜も……。

椿は最高に幸せなこのときをかみしめた。



  【完】
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