過保護な次期社長の甘い罠〜はじめてを、奪われました〜
としも驚いていたけれど、美乃梨はそれよりももっともっと驚いて、"なんでそんな大事なこと半年も黙ってたのよ!この子はほんっとーにもうっ、水臭いにもほどかある!"と私の両頬をぐいーんと手加減なく摘んだ。
でもその後、
"……あー、でも、あれはそういうことだったのね……"
"大我さんて、昔からああいうところあったよな……"
2人してそう呟いたから、迎えに来た理由には納得してくれていると思っていた。
「……ふーん、まだなんだ……」
としが意味深に笑う。
「だからまだもなにも、そういうんじゃないし、第一大我にはもうそういう人いるから……!」
「……え?」
「おーい、なに2人でこそこそ喋ってんだよ?彼氏じゃないなら問題ないってことでいい?」
鳥居さんには聞こえないようにひそひそ喋っていたから、ついに痺れを切らした鳥居さんが再びグイグイ来て。
「ねぇねぇ花里さん、下の名前は?あ、ちなみにオレは修(シュウ)ね!」
なんて目ざとく胸元に付いているネームプレートを見てにこにこ人懐っこい笑顔を向けてくるけれど、とりあえずこちらはお得意の愛想笑いを浮かべ、それよりも今は受付の仕事をしなくちゃと私は慌てて受話器を取る。
でもその後、
"……あー、でも、あれはそういうことだったのね……"
"大我さんて、昔からああいうところあったよな……"
2人してそう呟いたから、迎えに来た理由には納得してくれていると思っていた。
「……ふーん、まだなんだ……」
としが意味深に笑う。
「だからまだもなにも、そういうんじゃないし、第一大我にはもうそういう人いるから……!」
「……え?」
「おーい、なに2人でこそこそ喋ってんだよ?彼氏じゃないなら問題ないってことでいい?」
鳥居さんには聞こえないようにひそひそ喋っていたから、ついに痺れを切らした鳥居さんが再びグイグイ来て。
「ねぇねぇ花里さん、下の名前は?あ、ちなみにオレは修(シュウ)ね!」
なんて目ざとく胸元に付いているネームプレートを見てにこにこ人懐っこい笑顔を向けてくるけれど、とりあえずこちらはお得意の愛想笑いを浮かべ、それよりも今は受付の仕事をしなくちゃと私は慌てて受話器を取る。